多度山でハイキング

2020年12月9日に、三重県桑名市の多度山にハイキングに行ってきました。多度山は有名な多度大社の上にある、展望の良い山で、養老山地の南端にあたります。

名古屋駅から桑名駅まで近鉄で。そこから養老鉄道に乗り換えて20分かからないくらいで多度駅に到着。多度大社は駅の近くかと思っていましたが、そうではないんですね。歩くと20分くらいかかります。

さて、多度山に登るには、主に3つのコースがあります。眺望コース、健脚コース、そして瀬音の森コース(詳しくはこちらを参照)です。もっとも一般的な眺望コースはどうも作業用の車道を登るルートのようなので避け、登りは健脚コース、下りは瀬音の森コースを選択しました。

多度駅から多度山方向に車が通る道(多度大社への参道)を歩き始めると、しばらくして右側に何やら古めかしい民家が。どうやら伝統的な鯉料理のお店、大黒屋です。風情のある造り。でも僕は鯉料理は好きではないのでパスです。

多度 鯉料理 大黒屋
鯉料理 大黒屋

大黒屋のすぐ隣に小さな鳥居が立っています。その鳥居をくぐって右折すると、整備された歩道。この部分は「いにしえコース」と名付けられたハイキングルートですが、ごくごく短く、少し上にある愛宕神社で終わりです。

愛宕神社への道 いにしえコース
愛宕神社への道
愛宕神社 多度
愛宕神社

愛宕神社はさして見どころがあるわけでもなく、登山道(健脚コース)は愛宕神社のすぐ左側から始まります。

健脚コースを通って多度山山頂へ

多度山健脚コース
多度山健脚コース

多度山健脚コースはほとんど直登するような道で、長くはないですが急です。このため「健脚コース」という名前が付いていますが、本格的な登山をする人が想像するような厳しい健脚ルートではありません。ただひたすら登るだけ。最初は植林地の中を、階段状に整備された道を登ります。

多度山健脚コース
多度山健脚コース 多度神社の石標

次第に道は山道になり、片側が広葉樹林となります。乾燥しているせいか、背の低い森ですが、写真のように多度神社の石標が立っているところを見ると、神社の所有地として保護されている部分が広葉樹林として残っているのかもしれません。

多度山山頂からの眺望

多度山の山頂部は平たん地になっており、多度山上公園という公園があるほか、通信設備などが置かれています。通信設備や送電線があるおかげで、結構車道・林道が上の方まで入っています。

山頂公園からの眺望は素晴らしく、濃尾平野が一望。我が家からも多度山が見えるので、多度山から我が家が見えるかと目を凝らしましたが、さすがにそれはちょっと無理。ただ、名古屋駅周辺の高層ビル街はすぐに確認できました。

多度山山頂から瀬音の森コースへ

多度山山頂からは北上する道をたどって瀬音の森コースへと入ります。北上する道を真っすぐに進むと養老山脈の縦走ルートです。瀬音の森コースへは途中道標に従って左(西)へと入ります。すぐ下り道になるのかと思ったら、意外と登りが多い道です。

養老山脈を北上する分かれ道
養老山脈を北上する分かれ道

瀬音の森コース、と聞くと、瀬音が聞こえる沢沿いの道を誰しも想像すると思いますが、実はこのコースはそうではありません。沢沿いに来るのは最後の少しだけ。長い間山腹を歩く道が続きます。結構長いですし、結構退屈です。途中には見るべきものはほとんどなく、ひたすら歩くだけ。

多度山 瀬音の森コース
多度山 瀬音の森コース

途中紅葉した山が見られますが、この辺りは常緑樹が多いので、紅葉の名所とはとても言えませんね。残念ですが。ひたすら歩き続けてやっと谷に沿う道に出ます。この谷が多度渓谷。

多度渓谷
多度渓谷

多度渓谷はそれなりにきれいな水が流れています。川遊びができる施設も整っていますが、でも渓谷美をめでるほどのところかと言うと…ほかに行った方がいいかな。

多度大社へ

さて、多度渓谷から多度大社へ向かいます。多度大社は上げ馬神事で有名な神社です。山中に多くの岩場や磐座が残っているそうですから、起源は相当に古いはず。後に神道の体系に組み込まれたのでしょうね。

多度大社 上げ馬神事
多度大社 上げ馬神事

上げ馬神事に使う場所は、境内に入ってすぐのところでした。


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