石山寺は滋賀県琵琶湖の南の端、瀬田川に沿う丘陵にできたお寺です。聖武天皇の発願で747年に創建されたとされる由緒ある寺院で、『蜻蛉日記』『更級日記』『枕草子』などにも登場します。本堂と多宝塔は国宝、門や鐘楼は重要文化財に指定されています。
一宮からは名神高速をひた走り、瀬田東ICからさほど遠くありません。1時間半ほどで着くでしょうか。駐車場はさほど広くないので、花や紅葉が盛りの頃には大変かもしれません。
重文の東大門をくぐると境内。11月18日に行きましたが、紅葉にはまだ少し早いかな、という印象。それでもきれいに色づいている木もありましたが。入り口から風情があるお寺です。料金所が既にこんな雰囲気。
境内は丘ですから階段や坂道がいっぱいです。料金所を入ってすぐの階段を登ると、本堂前の広場に出ます。
本堂は国宝ですが、高床式?になった建築物で、この手のものとしては最古のものだそうです。
本堂の内部は、禅宗系・密教系のお寺のような荘厳さはなく、どちらかと言うと神社ののりに近い明るさ。ストイックな仏教ではなく、おおらかな教義だったのでしょうね。実は内部は撮影禁止だったのですが、この画像を見て始めて気がつきました。
こちらはやはり国宝の多宝塔。本堂前の広場からの撮影です。手前にある複雑な岩は石灰岩の一種ですが珍しいもので天然記念物に指定されています。このような奇岩がある土地なので古くから聖地とされていたのかもしれませんね。
こちらは紅葉が映える重文の鐘楼。あまり見かけない、美しいデザインですね。
石山寺は紫式部にもゆかりのあるお寺で、紫式部や源氏物語の展示もあるのですが、子ども達が飽きてしまうのでそうそうに降り、お昼ご飯を食べに。
お寺の駐車場前のお店に入りましたが、名物はしじみ丼のようです。と言っても、うどんを食べましたが。味と値段は…観光地ですね。
(この記事は2006年11月19日に投稿したものです。)