ファントフト・スターヴ教会(Fantoft stavkirke)

ファントフト・スターヴ教会は、ノルウェーのベルゲン近郊にあります。歴史と建築の両面において非常に重要な場所です。このスターヴ教会というのは、ノルウェーの伝統的な木造建築の教会のことで、固有名詞ではありません。現存するものは数少ないそうです。ベルゲン滞在中、激しい雨で宿から出られず、WEBをブラウジングしていて見つけました。最初に見つけたページはどなたかの旅行のサイトのようです。

スターヴ教会は木材が豊富なノルウェーらしい木造の教会というだけではありません。その構造や意匠には、バイキング時代の名残が見られるそうです。確かに屋根の上の飾りは特徴的でした。

ファントフト・スターヴ教会へ行くにはベルゲンの中心地からは、バスあるいはライトレールを使います。ライトレールの最寄りの駅は教会名と同じ、Fantoft 駅です。ライトレールの切符の購入には、あらかじめスマホにアプリを入れておくと便利です。切符については詳しくはこちら

つまりファントフト・スターヴ教会というのは、オリジナルの名前が付いた教会ではなくて、Fantoft にある伝統的な木造の教会、という意味なんですね。多分。ちなみに現在のファントフトは学生の街だそうです。

駅を降りてから静かな街並みを抜けると森に入ります。なかなか雰囲気の良い森です。その中に忽然と現れるのが黒い木造の教会。最初は元々この場所にあったと思っていましたから、「当時は素敵だったんだろうな」と思ってしまいました。でも森もすてきなんです。ハイキングというほど長くは歩きませんけど。

森を抜けるとファントフト・スターヴ教会。屋根の飾りなどは、なるほどバイキングの船を思わせます。

ファントフト・スターヴ教会の歴史

この教会は、元々は1170年頃にソグン地方のフォルトンに建てられました。保存のため、1883年にベルゲンのファナ地区に移築、再建されました。ところが1992年に放火により全焼してしまいました。1997年になって忠実に復元されました。

教会の周りには乗り越えられないくらいの柵があります。その理由はこうした過去のせいなのかもしれませんね。

なお、ファントフト・スターヴ教会の見学には入場料が必要です。ノルウェーはキャッシュレスの国ですから、支払いはクレジットカードなどのみ。現金では払えません。


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    “ファントフト・スターヴ教会(Fantoft stavkirke)” への1件のコメント

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