ケアンズでカニとり

今日はケアンズ近郊のマングローブが茂る河口付近でカニとりと魚釣りを行うツアーに参加。ツアー名はその名も CATCHA CRAB。朝待ち合わせ場所の桟橋に指定の時間に行ってみると、船はあるものの人が誰もいません。

catchacrab の船

電話をしてみると
「あと5分で着くから!」

10分ほど待ってガイドのトニーさんが到着。他のツアー客のピックアップに言っていた様子でした。陽気なトニーさんはホテルからの送迎から、船の操縦から、カニとりから、釣りの仕掛けの準備から、ランチの準備から、全部自分一人でこなしているのでした。家内制手工業的なツアー。

次男と末娘は、先日のグレートバリアリーフへの船で船酔いで大変な目にあったので、最初は船が不安な様子でした。でもトニーさんの話によると、20年間やっていて、船酔いになった人は一人もいないとのこと。

港を出た船は沖ではなく、ぐるっと右に回ってマングローブ林の方へ向かいます。水路がだんだん細くなって来て、マングローブ林の中の複雑な水路の中へ入っていきます。ずっと波は静かで、これならば船酔いの心配はなさそうです。

しばらく走ってからトニーさんが船をとめたのは何の変哲もない、マングローブ林の端。その水の中に先に鉄製のフックが付いたロープを投げいれて引き上げます。すると、水の中にはカニ(マッドクラブ、ドロガニ、マングローブガニとも言います)をとるためのカゴが仕掛けてあり、カゴの網にフックが引っ掛かって上がって来る、という寸法。目印らしいものは何もないのですが、トニーさんはどこにカゴが沈めてあるかをちゃんと記憶している様子。

2ヶ所で同じことをしました。最初の場所はメスガニと小型ばかりで全部リリース。2回目で上がって来たのは…大量のオスガニ。雌ガニは逃がすことに法律で決まっているそうですが、オスは食べられてしまうのです。

mud crabs

トニーさんはカニを掴んで見せていろいろと説明してくれます。このカニのはさみは強力で、アルミ缶にも簡単に穴をあけてしまいますから、特に好奇心の強い子どもは要注意。

ガイドのトニーさん

捕まえられたオスはこのようにトニーさんが手際よく縛りあげます。この後はかわいそうだけど、釜ゆでになるわけです。

縛りあげられたカニ

カニとりのツアーとは言っても、素人が触れるようなカニではありませんから、トニーさんがとるのを見学し、味合うのが趣旨です。

カニとりの後は魚釣りに移行。乗客一人一人にルアーのついた釣竿が配られます。大きな釣り針に付ける餌はイカの切り身。船のふちにずらっと並んで釣りを開始。

魚釣り

そして、今日の獲物はこれ…

魚

と言いたいところですが、この日は珍しく全員がボウズ。全く釣れませんでした。この写真の魚はどうやらトニーさんが提携しているらしい漁師さんが途中で船を付けてきてトニーさんに手渡したもの。なるほど。乗客が釣れない場合の準備も万端なわけです。

釣りの後はお楽しみのランチ。もちろんカニがメインです。

カニの昼食

一人にカニの爪が3本ずつと、あとはさらに盛ったカニの身を分けて食べます。それにフランスパンとトニーさんの奥さん手作りのポテトサラダ。この後、魚をさばいて刺身(醤油にワサビ付き)と、デザートはフルーツの盛り合わせ。

カニはかなりうまく、大満足。このカニ、ケアンズの街中のレストランでは1キロ50ドル位もする高級シーフードです。トニーさんの奥さんのポテトサラダもうまい!グレートバリアリーフへのツアーのまずい昼食とは大違い。シンプルですがうまい!

帰りの船上ではトニーさんのハーモニカの演奏や、ちょっとした演出などもあり、とても楽しめます。

気楽に小さな子どもでも参加できるトニーさんのツアー、これは超お勧めです。ケアンズで時間がある人は是非どうぞ。


投稿日

カテゴリー:

, ,

投稿者:

タグ:

コメント

“ケアンズでカニとり” への1件のコメント

  1. […] カニとりを楽しんだ後は、ケアンズの海沿い、エスプラネードの端にある Muddy’s Playground へ。ここは木に囲まれて遊具が配置されている気持ちの良い公園です。(記事はこちらにも […]